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2004.12.26

正統性~黙従・服従~

「よく考えるとコストに占める人件費の比率は業界ごとに違うし、
たとえ安さにひかれて海外に出ても、
物流費や税金はかかる。

逆に生産現場と技術開発が離れてしまう大きなマイナスがある。

何が本当に必要な対策か熟慮しないで経営が揺れた企業は、
回復に時間がかかったのではないか」

★  ☆

今日の日経朝刊1面の張富士夫トヨタ自動車社長の言葉。

論理性や合理性なくボクらは意思決定をするし迫られる。
やっかいなのは正統性ってやつで、先行者や成功者のやり方を黙従してしまうそれ。

混乱してるから、正しそうなことにすがりたくなるし
関与者もそれを(黙従)求める。

「他もやってるぢゃないか、なぜうちはそれをやらない?」

そう迫られて、「いや、ちょっと待ってくれ」と言えるほどの
時間もデータもパッションも自信もないから、
正統性という呪縛から逃れられない。。。

☆  ★  ☆

技術重視を強調されていますが、技術は詰まるところ人ですよね、 
とのインタビュアの質問に 張社長は答える。

「だから人材開発が永遠の課題なのです。
今は世界中で技能を教育委しているが、
製造の精神、考え方、価値観を植え付けている。
人件費は変動費で業績が悪化すれば人を減らせばよい、
と考える人に経営は任せられない。
『人件費は固定費』で、一度雇用すると解雇しない基本姿勢だからこそ、
普段から無駄のない現場にし
従業員の多機能工化などいろいろな工夫も出るのです」

☆  ★

こう言い切れるほどになり、
日経新聞がこの発言を取り上げることができる程度に
経済は健康を取り戻しつつあるんだろうな。

しかし、つい最近まで、こうは言えなかった。
人材流動化に向かって、
同調圧力、同化圧力があり、
リストラしない企業、人件費を変動費化しない企業は責め立てられた。

いまだ、人件費の変動費化や削減しか手がない経営者もいる。
「なにが本当に必要な対策か熟慮しない経営」は
世の流行に黙従・服従すべく永遠に漂流する。

自己と世界についての理解を広げるためコミュニケーション、
他者の視線を確保しませんとね。。。。。。。

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Comments

松井さん こんにちわ♪

>人件費の圧縮を続ければ企業が痩せていき、いずれは消滅するだけなのに。。。

企業っていったい何のためにあるんですか?という問いに対してのコンセンサスがこれから変容するかしないか楽しみだな とは思っています。

国、地域、家庭が崩壊し、さて企業はどうよ、
って見つめたり発言したりしたいと思います。

Posted by: ono | 2004.12.29 at 11:04 AM

ちょっとonoさんの.blogにコメントさせて
いただくのは緊張いたしますが・・・

私もこの記事読んで、成長時の経済状態に戻りつつあるのかな、という印象を受けました。
ただ、ここまでビシッと言い切れるのは
やはりトヨタだからかなぁという感もあります。

人件費を変動費化し、減収増益を続ける多くの企業トップは臆面もなく、居座り続けてます。
増益により市場からの外圧からは逃れられるため、誰も責めようとしない。

人件費の圧縮を続ければ企業が痩せていき、いずれは消滅するだけなのに。。。
自社の自戒を込めてのコメントでした。

Posted by: 松井 | 2004.12.26 at 11:28 PM

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