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2004.04.27

わはは、笑ってしまった-成果主義賃金導入で、平等化。

4月26日朝日新聞夕刊。
記事は以下の通り


☆  ★  ★

賃金に成果主義導入、逆に「平等化」? 阪大教授ら分析
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 年功的だった賃金制度を成果主義的に変えた会社を調べたところ、社員間の賃金差は逆に小さくなっていた――。松繁寿和・大阪大教授(労働経済学)らが、実データの分析によるそんな結果を社団法人日本経済研究センターの「日本経済研究」に発表している。
貢献度に応じて賃金に差をつけようとする会社が増えるなか、「思うほど効果が上がっていないのでは」と指摘する声もある。

     ◇                       ◇

 調べたのは、社員約1300人のメーカー。賃金の約3分の1を占めていた「年齢給」を廃止し、評価部分を従来の約3割から約6割に高めた。課長級以上の管理職には年俸制を採用、3年で最大約1.6倍の差がつくようにした。

 成果主義導入前の95年と導入後の00年を比べると、差は30代後半で拡大した以外はおおむね小さくなり、特に40代以降はかなり小さくなっていた。

 評価による差もほぼ同様で、そのため賃金差が縮小したようだ。一方、年俸制の管理職では年齢による影響が大きくなり、賃金が逆に「年功化」していた。

     ◇                       ◇

 成果主義を導入すると評価が賃金に直結し、評価ミスのリスクや部下への説明など、評価者の負担が増える。松繁さんは「営業成績など数値による差がつけにくい会社なので、評価者は負担を避けようと、年齢を必要以上に重視したり、差を小さくしたりした結果ではないか」とみている。

★  ☆  ☆

これ、評価者に「評価について、どうしましたか?」と聞いて原因究明をして欲しいのです。
頼みまするよ、松繁寿和・大阪大教授。

がしかし、概ね、こんなところかしらん?

「評価は成果で」と制度がはじまる。

「成果? 営業ならわかりやすいけれどなぁ・・成果ってなんだっけ?とは聞けないよな、トホホ」

「納得性のあるところで まぁ年齢っていうことで・・・・・」

現場一線ならまだ、なんとか成果を把握し評価もできるんだけれど、40代になり、管理や人を育てるという言葉にしにくい、明文化しにくい仕事が入ってくると、成果をはかるって実はなかなか難しいっすね。

多くの仕事は多属性。多様で複雑でかつ最近は不測の事態も多く流動性に富んでいる。

ここに目標管理制度とかってはいってくると 目標の操作もはじまるし・・・・。

で、成果で評価しなさいとなると 現場は (゚Д゚)ハァ?

☆  ★

この1300人の会社、よくもまぁデータを提供しましたよね。拍手!!

人事をヒトゴトにしないためにもデータをオープンにして、働く人びとの幸せのための人事や制度のご研究が進んで欲しいことです。

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Comments

ダンディーさん コメントとトラバ ありがとうございました。

>実際の従業員間の差は小さくなる一方です。

やっぱりそうなのですねぇ~

ものスゲー有能と、ものスゲー無能は誰でもわかるけれど、多くのグレーは「成果」ったって、みんな一生懸命働いているわけで、差がつかないっすよね、本当は(笑)

Posted by: ono | 2004.05.03 12:17 PM

わが社もその通りです。年俸制とまでは言いませんが、「成果を給与賞与に大きく反映する」「年に一度の定期昇格の時期以外にも柔軟に対応する」とかなんとか言っておいて、実際の従業員間の差は小さくなる一方です。

私の2つ格上の上司のボーナスの金額が私とほとんど変わらないということを知ってモチベーションが大きく下がりました。

Posted by: ダンディー | 2004.05.01 11:57 AM

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