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2004.04.21

直感。それをあくまで信じる

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
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 よく直感の話をするときに思うんですけれど、
 自分がふと思うことが、自分にとって悪いことを思いつくはずがないって。
 
 わかります?
 

★  ★  ☆

エッセイスト、浅見帆帆子の言葉。

ダイヤモンド社が書店で無料配付している『経-Kei』2004年4月で 神田昌典と対談をしているのだけれど、その中の言葉

☆  ★

前後はこんな感じ。

浅見
失敗してしまったとしても、あとから振り返ったときに、「本当にあの失敗があったからこの考えが浮かんだんだよね」っていうふうになるから、それもその人にとって良かったことなんですね。
よく直感の話をするときに思うんですけど、自分がふと思うことが、自分にとって悪いことを思いつくはずがないって。わかります?

神田 
ああ~。

浅見 
本人にとって一見悪いって思うのは自分の判断であって、もしかしたら失敗したことで新しいビジネスが生まれるかもしれないし、新しい方向が開けるかもしれないから。その「いい」「悪い」は自分が悪いって思ってるだけですよね。

神田 
自分でふと思うことが自分に悪いはずはないと思える――これはトレーニング、解釈だと思います。リフレーミングされているわけですよ、常にね。そのリフレーミングのトレーニングが積まれてるかどうか。

たとえば家庭環境もあるだろうし、やはりネガティブな職場にいたらリフレーミングという体験自体がないから常に人の悪口を言う、悪循環じゃないですか。そうすると人間、ある時点でプラス思考ということを考え始めて、リフレーミングのトレーニングを積むのは大切だと思いますね。

で、プラス思考になっちゃった人が、今度は「プラス思考でどんどん行くぞ~!」っていうふうになってしまうと、それはそれでまた歪みを生むわけだから……。

浅見 
危険なわけですね。

神田
ただ、やはりネガティブな人間が何か夢を実現していきたいと決意したら、まず始めはプラス思考にならないとだめ。それを浅見さんの場合はすごく素直なところで自然にできてるんだと思う。

★  ☆  ☆

ボクはプラス思考はアホみたいだ と思っているんだけれど、この浅見帆帆子の「自分がふと思うことが、自分にとって悪いことを思いつくはずがない」は、良い言葉だな、本質ついてるな と思いましたよ。

以前に書いた、「鑑賞の方法」はまさにこれですものね。

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Comments

もひとつ、onoさん
>it1127さんがほのかに黄色信号
文脈としてはよく分らないんですが、それって「魂」云々のこれ?
http://ono.cocolog-nifty.com/test/2004/04/post_15.html#c182427

Posted by: it1127 | 2004.04.24 at 03:15 PM

onoさん、ひできさん

ぼくの現時点での、哲学・宗教観です。あした、また変わるかも知れませんが[笑]

西洋哲学[近代まで] -- 左脳、理性、世界と独立した個人
東洋哲学、西洋哲学[現代?] -- 右脳、感性、世界と切り離せない個人

哲学--自分を支配するためのもの
宗教--他人を支配するためのもの

余談

西洋文化--かばん、相手を自分の型に合わせさせる
東洋文化--ふろしき、自分が相手の型に合わせる

参考文献:『ふろしき文化のポストモダン

Posted by: it1127 | 2004.04.24 at 02:06 PM

ひできさん

>行動を通して自分の知らない、解らない、おっこっちゃいそうなくらい深いギャップを乗り越えちゃいたいんですよね。

でもこれ、it1127さんがほのかに黄色信号を送ってられたと記憶してますが、よほど注意してやらないと、一旦狂いますですよ。

ひできさんが求められているその場所に行くのは、師匠とかよく計算された訓練プログラムがないと、川を渡って戻って来れないと思いますです。

って、その事さえも、どうもおわかりで、希求してやまないってことなんだろうかなぁとも感じたりはしてるんですが。

Posted by: ono | 2004.04.24 at 10:00 AM

onoさん、

そーなんですよ。そのギャップをどう超えるのか、それが目下私の最大のテーマになっております。しかも、行動を通して自分の知らない、解らない、おっこっちゃいそうなくらい深いギャップを乗り越えちゃいたいんですよね。

Posted by: ひでき | 2004.04.24 at 09:47 AM

ひできさん

深く追求し概念化していくと、同じようなところにいくのかもしれません。

哲学が池田晶子がず~と言っているように考えること、ちゃんと書くと「合理的に」考えることを言うのに対し、宗教は合理性を示さずただ信仰の力で信じろ というその差なので、善悪についての結果(成果)について行きつくところはよく似ているかもですね。

プロセスがまったく違うという、その差が宗教と哲学の根本的な違いかもしれませんです。

Posted by: ono | 2004.04.23 at 10:50 PM

it1127さん

記事見に行きました♪

その上で『「優越・平等・認知」の3大願望』というのをながめていると、これってもしかして「人間は虚栄心でようやく生きているのだ」というヘーゲルだっけか(うろ覚え)の言葉のことかなと思い当たりました。

歴史の終わり、買ったんだけれどよめなかったんですわ(トホホ)

Posted by: ono | 2004.04.23 at 10:40 PM

onoさん、

そーなんですよねぇ、池田さんはどう読んでも哲学思想系のトラッドな方だと思うのですが、いま読んでいる「14歳からの哲学」を読んでいると、その結論めいたところは仏教の知見と非常に近いものを感じています。いわく、「本物を見極めるには本物にならなければならない」とか、身体に関する知見とか...

たどる道は違っても極めた方たちの言動はいっしょになっていくんですかねぇ...まあ、私の考えすぎかもしれませんね。

Posted by: ひでき | 2004.04.23 at 02:44 PM

onoさん
>「優越・平等・認知」の3大願望という概念
直接、触れた記事ではないのですが、『儀礼的無関心のカノン』というのがあります、まぁ、別の意味で面白い[自画自賛]記事だと思います[笑]
後は、やはり、本がてっとり早いかも、『歴史の終わり』[フクヤマ,フランシス ]

Posted by: it1127 | 2004.04.23 at 11:56 AM

ひできさん

哲学と宗教の根本的な差があるので、またその中でも池田晶子はめちゃんこ、キッツイ思考家なので、宗教系にはほぼまったく言及してないと思いますです。

Posted by: ono | 2004.04.23 at 10:58 AM

it1127さん もう1つ

>、「優越・平等・認知」の3大願望という概念

これ、どっかに記事アップされてませんか?
学びたい!

Posted by: ono | 2004.04.23 at 10:56 AM

it1127さん

ボクの「アホだ」を解説いただけめちゃんこありがとうございます。
まさに、

>さまざまな修羅場をくぐって来た人間とそうでない人間とでは、いざといったときの心の持ちようは断然違うように思う。要するにプラス思考云々は日常行為においていかに鍛錬を積んだかが決め手となる。普段の精進・努力に触れない、プラス思考論は、担保無しに金を貸す、悪徳金融業(ヤミ金?)の甘言と同種の胡散臭さを感じる。

これ!!!、これっす。

修羅場経験とそれによる知識形成基盤が先っすわね。

この上で「ふと思うことが自分にとって悪いことを思いつくはずがない」と納得したのでした。

Posted by: ono | 2004.04.23 at 10:55 AM

it1127さん、

そーなんですよ、「見性成仏状態」ってのがわからないんですよね。仏教ってむちゃくちゃ関心あるんですけど、言葉が難しい...

ちなみに池田晶子って仏教とか入っているんですかね?あの人はあくまで西洋哲学のバックグラウンドのひとなのでしょうか?

Posted by: ひでき | 2004.04.23 at 07:27 AM

ひできさん
>ネガティブでもポジティブでもなく、言い訳でもなく期待すぎるということでもなく、ただ自分をむなしくしている状態

なんだかよく解かってないのですが、般若心経を思い出しました。キーワード=つながっている、シンクロ、無分別、不生不滅、色即是空、・・・、不ネガ不ポジ、不言い訳不期待、自分を虚しくしている状態=空、すなわち、見性成仏状態、悟り状態。

大切なのはわかりますが、そうなるのは至難の業、あまりに煩悩が多すぎる、ただ、そういう境地に成れる様、努力はしていきたいです。

それから「歴史に終わり」ですが、何年か前に読みまして、今でも印象に残っているのが、「優越・平等・認知」の3大願望という概念で、気に入ってます[笑]なるほどなぁーと思います。

Posted by: it1127 | 2004.04.23 at 01:12 AM

onoさん、it1127さん、こんばんわ、

夜も更けてまいりました。

その浅見さんのいうことわかる気がします。なぁんか、たまたま誰かと会ったとき、どこか知人の糸をたどっていくとつながっていることがあるし、なにか不思議なくらい連関しないはずの「こと」と「こと」が同時に起こるということがあるように思います。

今晩も、miyakodaさんとちょっと偶然なことがありました。

http://miyakoda.jugem.cc/?eid=13#comments

と、

http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/04/post_14.html#c193067

です。ちょっと嬉しかったです。まあ、これは本当に偶然だと思いますけどね。

もし生意気に聞えたらお許しいただきたいのですが、ネガティブでもポジティブでもなく、言い訳でもなく期待すぎるということでもなく、ただ自分をむなしくしている状態を維持することが大事かなとか感じております。

onoさん、it1127さんはいかが感じられますか?

Posted by: ひでき | 2004.04.22 at 11:50 PM

さらに、
>プラス思考はアホみたいだ 

アホだというのは、もう少し丁寧に言うと、こういうことだと思います。
プラス思考がとれるように普段から努力して準備したか、それなくして「プラス思考をとれば、何でも上手く行く」などと考えるのは、アホみたいだ、ということだと思います。

簡単に言うと、プラス思考の本意は、「備えあれば憂い無し」ということだと思うです。

もっとも、物事はいつも用意周到というわけにはいかない、不測の事態だってある。しかし、そういった場合でも、さまざまな修羅場をくぐって来た人間とそうでない人間とでは、いざといったときの心の持ちようは断然違うように思う。要するにプラス思考云々は日常行為においていかに鍛錬を積んだかが決め手となる。普段の精進・努力に触れない、プラス思考論は、担保無しに金を貸す、悪徳金融業(ヤミ金?)の甘言と同種の胡散臭さを感じる。

Posted by: it1127 | 2004.04.22 at 11:40 PM

>自分がふと思うことが、自分にとって悪いことを思いつくはずがない

12回裏同点、2アウト満塁、フルカウントの場合のピッチャー心理を例にして、この命題を考えてみた

a.自信がある時 アウトをとって引き分けをイメージし、実際そうなる
b.自信がない時 さよなら負けをイメージし、実際そうなる

a.の場合はすんなり納得できる
b.の場合、負けてはいけない場面で、負けをイメージすることがどうして、良いことなのか?それはきっと、予め言い訳(今、自分は調子が悪い、だから打ち取れないかも知れない)を準備することで負けのショックを少しでも緩和させようとする魂胆か?

Posted by: it1127 | 2004.04.22 at 10:36 PM

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