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2004.04.16

他人のこころを何人までわかるか

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
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最新の人類学研究によると、他人のこころについて人間は150人までしか理解できない。

 
★  ☆  ☆

 『創発』スティーブン・ジョンソン著、山形浩生訳より

人間は、他者の心についての理論を構築できる。
他者の心を読むっていうことができるのは、人とチンパンジーくらい。

もっと具体的には、こんなこと。

グリコの空き箱の中に消しゴムをいれておく。
で、グリコの箱の中になにが入っている?と太郎君に聞き、「残念でした、消しゴムでした」と正解をあかす。

実験はここから。

痛い目にあった太郎君に、そのグリコ(の箱)をもう一人別の人、次郎君に見せたら、次郎君は中に何が入っていると思うか?と聞く。
太郎君に次郎君の考えを想像してもらうわけですね。

太郎君が「次郎は、グリコの箱の中にはグリコが入っていると思うだろう」と類推できること、このことを「他者の心の理論を構築できる」という。

人間でも3歳児はダメなんだそうです。
自分が知ったとおりを言ってしまう。「消しゴムが入っていると思う」と言うんだそうです。


さて、引用した150人という数字。
「創発」というこの本、山形浩生がやっつけ仕事で訳した本のようで、ワケがわからないところがいくつかあって、この150人もちょっとわかりにくいのだが、150人までは このような心の理論を構築できる、つまり150人までの村なら、 村全体を想像できるんだそうだ。

つまり、社会~世間~を自分に引き寄せて想像できる。

しかし150人以上になるといけない。
だから、都市だともういけない。
コミュニティとして想像できないんだそうだ。

組織もそうですね。
大企業になると、組織は単なる環境に成り下がる。
実感ある組織は職場だけ。


最大150人か・・・都市で理解不能になり、さらにインターネットで理解はさらに不能になるんだよなぁ。

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Comments

Yocさん

>「創発」読み始めました(^^)。

うぉぉぉぉぉぉ

Posted by: ono | 2004.04.25 at 07:07 PM

ひできさん

あう、どういたしまして(^^;

>その先にまっているのが、なになのかを見極めたいです。

もし未読でしたら

「幼年期の終わり 」
原題:CHILDHOOD'S END
作者:アーサー・C・クラーク(Arthur Charles Clarke)
訳者:福島正実
出版:ハヤカワ文庫
初刊:1953

を読んでみて下さい。傑作です。空想科学小説ですからもちろんただのフィクションですが、まさに「ヒント」のかたまり。見極めの参考になると思います。だれか映画化してくれー。指輪物語が映画化できたんだから、今なら可能だと思うんだよなぁ。

onoさん

「創発」読み始めました(^^)。

Posted by: Yoc | 2004.04.25 at 09:55 AM

Yocさん、

ありがとうございました。ほんとーにまとまりませんが、Yocさんからいただいたヒントでちょっとまとめきれなかった記事が一応のまとまりを見せました。くわしくはまたあらためて・・・

Posted by: ひでき | 2004.04.24 at 03:57 PM

it1127さん、

うーん、参考文献に「システムの科学」ですか。なつかしい。学生のころ読んだらきっとおもしろいだろうなとか思っていただんですが、読み終わりませんでした。

そーゆーのって結構あって、橋本大也さんが「ゲーデル、エッシャー、バッハ」を最近再掲されて論文の中で引用文献にあげていらっしゃいました。これもよもうと思って手に入れたのに(大枚5500円!)読み終わらなかった本です...

Posted by: ひでき | 2004.04.24 at 03:33 PM

Yocさん、

そーーーーーなんですよ。私もそれを感じています。なんか全部つながっちゃいそうな、そんな感覚なんですよね。もう、Yocさんがここにリンクをおいてくださること自体が、どうしようもなく世界がつながりつつある証左であるような気がしています。

あ、ちょっと筆が滑りましたが、梅田さんが書いていらっしゃる記事の最後のほうの「「個」から「世界的なつながり」への変化」というセクションは、ちょうど自分が感じている問題です。

それについて、ちょっと駄文を書いておりました。んで、その先にまっているのが、なになのかを見極めたいです。

Posted by: ひでき | 2004.04.24 at 03:23 PM

「創発」に触発されて、その発祥を振り返りたくて、本を読み返しています。
参考:謎めいた宇宙(七)

Posted by: it1127 | 2004.04.24 at 02:49 PM

ああ、僕の言いたかったことが有名blogの「梅田望夫・英語で読むITトレンド」の今回のエントリーに上手く表現されています。しかも仮の未来ではなく、現実の2004年現在の話としてです。

インターネット時代をリードできない「PC世代の限界」


僕は大学のときに初めてインターネットに接続してそれからかれこれ10年近くこの世界にどっぷりなんですが、小学生からどっぷりの連中が大学生になる時代っていう締めくくりに、ああもうそこまできてるんだなぁと、感慨にふけってしまいました。全く感覚の違う世代が出現してきているという興奮(と悲哀)を、僕は今感じています。

Posted by: Yoc | 2004.04.22 at 04:59 AM

Yocさん

あっ!逃げられた・・・こちらの稚拙さのあまり、面倒になっちゃいましたですね。
え~ん、泣いちゃう。

Posted by: ono | 2004.04.19 at 09:08 PM

>廃村→幼年期の終わり ってことがぶっ飛びでわからんっす

僕もよくわかりません(笑)。
ただ、そう創発した(るび:ささやいた)んです。僕のゴーストが。

許して!

Posted by: Yoc | 2004.04.19 at 10:00 AM

it1127さん

お得意の体系化、ありがとうございます。

決定論と非決定論(記述論?)はバランスが重要で、でもボクはどうも生まれ育ちが影響してか、創発に肩入れする傾向がありますです(トホホ)

権力者だから、嫌いなのだよなぁ~
バラバラと統制の超越は、ネットでバランスされるかと思ってましたが、Yocさんのコメントをみていて、うぉ!そうか、あらためて統制の方向の芽としても機能するんだなぁと、あらためて思ったっすよ。

Posted by: ono | 2004.04.18 at 10:27 AM

Yocさん

>過疎化→廃村→幼年期の終わりってな感じでしょうか(笑)。

うぉぉぉ 廃村→幼年期の終わり ってことがぶっ飛びでわからんっす。

Posted by: ono | 2004.04.18 at 10:23 AM

>最大150人か・・・都市で理解不能になり、さらにインターネットで理解はさらに不能になるんだよなぁ。

ナンでそれが150なのかは興味あるところだが、物事の理解・把握の仕方を「創発」という概念に関連して言えば

A.決定論 原因-結果(1+1ー>2) 予測可能 機械論 デカルト=ニュートン物理学 静的 ヘラクレイトス的(静的、存在)近代科学で実績のある方法
B.非決定論 原因-創発(1+1ー>2以上) 予測不可能 生命論 現代物理学  パルメニデス的(動的、生成)まだ発展途上である創発論?的手法

認識対象によって、Aの方法で可能な場合とAの方法では捉えられない(制御できない)対象(人間、人間組織、環境などの複雑系)を、理解・把握する方法を模索している、その一つがBの方法と理解している。

Posted by: it1127 | 2004.04.18 at 10:06 AM

映画ジュラシックパークの原作者マイケル・クライトンが以前、NHKスペシャルかなんかで「インターネットは人類を滅ぼす」っていう趣旨の発言してたんですね。理由は人類の多様性が無くなってしまうからってことなんですが、そのときは「ふーん」位にしか思ってませんでした。でも、この150人の仮説を聞くとあながち間違ってないのかもって思えてきた。

インターネットでいろんな人間の人格に間接的に触れるわけですが、その結果出来上がる他人のパターンが150種類程しか形成できないことになる。仮にアメリカの世界支配がこのまま順調に進んで、世界中の人がインターネットに嵌った場合、それぞれの頭の中にはせいぜい150人程度の多様性しかなくなる。本当は数十億人分の多様性があるはずなのに。そして、それが世界全体の総意みたいな錯覚に陥ってしまう。世界はますます狭くなる。まさに地球村。

んでもって、過疎化→廃村→幼年期の終わりってな感じでしょうか(笑)。

Posted by: Yoc | 2004.04.17 at 10:37 AM

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Tracked on 2004.05.02 at 10:34 AM

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