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2004.03.21

収入よりも大事なもの-働くということ

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
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 実力がない方が、無給よりも怖い。

 
☆  ★

日経新聞2004.3.20「働くということ」の3回目より。


なかなか良い対比ですね。うまい相対化だなぁと。
取り上げた言葉はこんな文脈の中で出てくる。

☆  ☆  ★  ★

 

医師になって3年の佐竹重彦(28)も焦っていた。「これじゃ、偏った技術しか身につかない」。
医大卒業後、熊本大の大学病院に勤務。昨春からは市内の病院で狭心症の検査担当だ。
夢は「内科医として幅を広げたい」。

だが、実際はレントゲン撮影と結果判定の毎日だった。

若手医師の中で遅れる危機感。「様々な診療経験を積める病院が沖縄にある」と聞きつけ、「無給、研修扱いでいいなら」との条件を即座にのんだ。
同僚医師は「本当に無給なの?」といぶかる。「大学の医局と縁が切れないか」。不安もよぎる。
それでも佐竹は「実力がない方が、無給よりも怖い」。沖縄での研修医生活は四月から。

 
★  ★  ☆  ☆

実力がない方が、無給よりも怖い。
知識の時代の象徴のような言葉だなぁと、この言葉に目が止まってました。

実力がついているという自己成長の手応えがあれば給与が上がらなくても平気、てな強い精神性はしかし、自分の人生に対してのビッグピクチャ(または大きな不安)が明確な時に限るかもしれないなぁ。そうだとすると、難しいなぁとも思ったが。

☆  ☆

実力がない方が、無給よりも怖い。という相対化の文章を見て、日本が世界に「品質」で挑んでいた高度成長期の象徴的な言葉を思い出した。

売上よりも品質のほうが重要だ。


どちらの言葉も、カネとの対比だ。
カネよりも大事なものはなにかを言葉にし、カネを相対化しておくことは重要なわけですね。

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Comments

ぶさん

カネ関係の話や本がたくさん出始めたのはここ数年だと思うんですが、それは結局 カネ~経済の時代の終わりを示してるんだろうなぁとは思っているんです。

カネはそこそこ大事だけれど、ちょっと強調されすぎた数世紀だったですよね。

>お金の厄介なところは、物差しとしての機能と価値そのもの
>という側面の両方を持っているところですよね。

やっかい。まさにこの言葉に言われるそのやっかいさがはやくおわんねぇかなぁ。

カネよりコミュニケーションと言い始めている若い人が出はじめているようで、そういった「これからの価値観」に期待してるんです。

Posted by: ono | 2004.03.21 at 11:35 PM

お金の厄介なところは、物差しとしての機能と価値そのもの
という側面の両方を持っているところですよね。
江戸時代の大名の石高も同じだと思いますが、お金との違い
は、お金の価値は時間と共に劣化しないこと。

まぁ、物差しが時間と共に変化してしまっては物差しにはな
らないんですけどね。
てなことを、エンデの遺言を読んでハッとしたことがあります。

Posted by: | 2004.03.21 at 01:26 PM

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