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2004.03.01

ためらいのお説教

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
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「広場で遊んでいて良いんだよ。」
しかし「子供達が遊んでいるのをじっと眺めていて、崖から落ちないように見張っている」

そしていま彼らは、原っぱで遊んでいる子供達の首根っこをつかまえてきて崖っぷちに連れて行き、「ここが崖っぷちだ!さあお前も門番になれ!」と言っている。


★   ☆

charlieこと鈴木謙介さんのブログ「Sole For Sale」の2月27日付けの記事「偽史としての戦後サブカルチャー史観」より都合の良いように(笑)引用。

この記事は、先頃出版された、大塚英志『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』の書評・評論になっている。

★  ★  ★

時代が大きく変わるとき、新しい価値観をもっている人は「広場で遊んでいて良いんだよ」と言うだろう。「最近の若い奴は・・・」と説教をする古い価値観の大人の言うことはほっときなさい、君たちはいまのままで良いんだと新しい人は言う。

そして、ただほったらからしにするのではなく、その新しい価値観を持っている人は「子供達が遊んでいるのをじっと眺めていて、崖から落ちないように見張っている」。


時が流れ、その新しい価値観を持つ人はいま、「原っぱで遊んでいる子供達の首根っこをつかまえてきて崖っぷちに連れて行く」。
ダメだ、ここで遊んでいる場合ではない。
と、言う。

さてしかし、それは、古い価値観の人がたれる「古い説教」と変わらないのではないか。単なる世代的な錯誤ではないか。
当時「わかってないのは大人だ」と子どもの側にいた「新しさ」も、時代の変化に追い越され「古さ」となり「おまえたちはわかっていないと子どもに説教をする」ようになったのかもしれない・・・

こういう悩み、このあげき ずっとしてきたような気がする。
「ったく・・・」と若い10代をさして思うとき「ん?最近の若いやつは・・・という若かったときに聞いたカビくさいとても共感できない決めゼリフ(?)に過ぎないのではないか。既に自分の考えは古く、その古い価値観で意見を言っているのではないか」と躊躇する。脅える。

自信があるとかないとかの問題ではない。
変化の高速化の中で、たえず客観データを参照しなおさないと、状況が見えないことを自ら知ってしまっているだけに、安易に説教(笑)できないのだ。

たとえば、若い人の凶悪犯罪は決して急増してはいない とか 若者のコミュニケーションは希薄化しているのではない とか例示すればきりがない。

★  ★  ★

Charlieさんが記事にした内容はもっと深いのだけれど、「広場で遊んでいていいんだよ」と「首根っこをつかまえて、崖に連れて行く」というこの2つの喩えは、とてもボクにはわかりやすく、そして考えさせられる内容だった。

当時嫌っていた親とそっくりになっている自分の身振りに気がつく というそれかもしれないんだ。

そして今日も悩む。
それを言うのか。それとも我慢して、血がにじむほど舌を噛むのか。

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Comments

onoさん、おはよう。

間違えました。(きぅ)

「キャッチャーインザライ」でした。
「ライ麦畑でつかまえて」サリンジャーですね。

失礼いたしました。


Posted by: pico | 2004.03.02 at 08:20 AM

>こんばんちゃ

どっかで見たことがあるような(笑)

>トラバしたい記事があるのだけど今はリアルになり過ぎてしまうので

ん?うちのブログへ?他のブログ?

Posted by: ono | 2004.03.02 at 01:04 AM

>キャッチ・イン・ザ・ライ

どんな話?

Posted by: ono | 2004.03.02 at 01:03 AM

こんばんちゃ
>当時嫌っていた親とそっくりになっている自分の身振りに気がつく

あーなんだか今のワタシの心境みたいで、とってもフクザツですわんっ(笑)
トラバしたい記事があるのだけど今はリアルになり過ぎてしまうので、書こうか書くまいか・・そして今日も悩む(笑)

Posted by: kureha | 2004.03.01 at 11:39 PM

onoさん、こんばんは!

キャッチ・イン・ザ・ライだー♪
大大大好き!
昔は、翻訳がガクガクして、
読みづらかったけど、今は、
村上春樹さんが、訳してるんだよね~。
うらやますぃ~。

って、小説、読めないんだっけ?

Posted by: pico | 2004.03.01 at 09:27 PM

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Tracked on 2004.03.01 at 10:38 PM

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