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2004.02.07

人と組織の力を引き出すもの

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
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 この店は窮地だ。
 この2年間で全力をあげて挽回したい。
 だからどうかみんな、がんばってついて来てくれないか

 ・・・そう言ってくれれば、残るかもしれなかったんですけれどね。
 会社が言うのは、退職金の上増の話ばかりでしたから・・・。
 
 
★  ★

とある窮地におちいった会社の社員の言葉。

有能なこの人が辞めるというので、話を聞いたら、上のような言葉を言った。

会社が窮地に陥ったとき、希望退職者を募集するという名目で社員を辞めさせるという手法が許されるようになって、どれくらい立つんでしょうか。
まだ10年は立たないと思います。

当初、退職勧奨をするような会社は新聞を中心に世論が反発していましたが、そのうち容認されるようになりました。
それに伴い、どうも安易なリストラが増えたような気がします。
苦渋の決断によるものではないリストラ、安易なリストラの増加です

「この窮地をみんなで一緒に乗り越えたい、ついて来てくれないか」と言ってくれれば、給料はさておきがんばったのだけれど、と言ったこの人は、話を聞けば聞くほど有能な人でした。

曰く「残るか辞めるかについては、これまで生きている中でこんなに考えたかというくらい考えた。家族とも親戚とも職場の同僚ともなんども話し合った。
でもね、会社がなにか言っているはずだろうと書類をひっくり返してみたけれど、再建していくビジョン、社員に向けてのメッセージがまったくなかったのです。」

☆  ★  ★

妙な言葉づかいになりますけれどこの会社は、有能な社員に、再建するために欠かせない社員に「見切られてしまった」わけですよね。

退職金の上増とかそういう問題ではなく、「組織を率いる人からのなにか一言」で再建のためのとんでもない力が組織に生まれたはずなのに。

ボクは、会社の立場にたって「有能を失うことのもったいなさ」を思い、この有能の立場に立って「あなたの眼力と選択は正しい」と思いました。

組織を動かすこと、人の力を引き出すことは、やっぱりカネではないんですよねぇ~~(ため息)


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Comments

ecomixさん、

組織のてっぺんには、愛ある人もいるんですけれど、業績しんどいと愛がふっとんぢゃう程度の人も少なくないっすよね。

業績悪いときこそ、愛が効くんですけど。。。

Posted by: ono | 2004.02.09 at 12:30 AM

そうです。組織の上に居る人達は、組織の事など
考えてはいません。どこの組織でも。考えるのは
組織での自分達の立場、もっと言えば自分達の事
だけ。だから、誰が組織にとって役に立つか、誰
が有能な人物かなど、問題ではありません。

会社など、ましてや社員など、どうでもいいのです。
これは、どこかの国の議員さんや、お役人さんもね。


Posted by: ecomix | 2004.02.08 at 12:47 AM

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