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2004.02.22

生活と仕事。トラックバックを使った対話

タイトルどおり、ちょっとした試みということを含めてトラバを使った会話の試み。

 まず開題の記事 :
   ●ono: 生活と仕事。それぞれの重み
 それにトラックバックでコメントをつけていただいた :
   ●この問題を考える1つのヒントとして…


で、この記事につながるというわけです。

トラバでコメントをつけてくれた「気の向くまま・・・」さんの「ヒント」は 要約すると

「人は 生きるために働く時と 働くために生きる時が 状況によって(たとえば経済状況によって)変わるでしょう。2元論でぶった切っても意味がない」
という趣旨だったかと読みました。

☆  ★

ボクがこのお題「生きるために働く か 働くために生きるか」を持ち出したのは、あらためて転換点だなと思ったからです。

昔、社会全体が貧しいとき、人は「生きるためには働かないといけないのだ」と了解してたと思います。労働が、仕事が苦役の時代。
お国のために働くのだ というそういう社会の価値観・規範もありました。

で、その後高度成長期、とりわけバブルの頃を頂点?として「仕事が生きがい」とボクらはなんとなく社会の価値観を刷り込まれていた気がしているのです。

でいまなお、村上龍は「13才のハローワーク」で、その目立つところの帯で「好きで好きでしょうがないことを職業として考えてみませんか?」と言います。

しかし現実は失業率は高水準であり、「働きたくとも働けない人」が多くいます。
そこに「好きなことを仕事にしろ」「お金をもらってるんだからイヤな仕事もやらないといけないなんて自分の人生を売るような事はするな」という発言が出てるのです。

それらは、村上龍や知識人等々そこそこ自分で自分の人生をコントロールしている、モテルモノからの発言ではないのかと・・・。

現実は「仕事なんだからがまんしろ」「イヤな仕事でも生活のためにはやらないといけない」「とにかく新卒でどこでも良いから入社しなさい。新卒が絶対的に有利なのだ。社会に出てぶらぶらしていたような若い人をいまの会社は採用しないぞ」・・・・既にそういう時代なのではないの?

「生活のための仕事」というほうに現実はシフトしているのだと捉えて、「仕事と生活」を捉えなおさないといけないのではないか。

★  ☆

仕事が人生をかけるに足るものだ、という捉えや洗脳をボクらは長い間うけてたんじゃなかったか。

ボク自身、そういう価値観・立場で長い間考えたり、意見したりしていたのだけれど、先日掲載した5カ国の若い人たちの仕事観に関するアンケート結果「日本人よ。仕事幻想を捨てよ・・ってか!?」を見たり、最近の「好きな仕事をしろ」というプロパガンダを読んだりしてこれまでの「仕事に人生をかけるに足る」という思想に微妙に違和感をもちつつあるのです。

「金持ちになっても、仕事はするだろう?生きがいをなくすじゃないか」などの巧妙な問いを含めて、ボクらは、「仕事」をあまりにも美しくとらえすぎてはいないでしょうか。

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Comments

野猫さん

なんつーか決定的なコメントを頂戴し打ちのめされています(笑)


家事は教養でもある。

 
うっうっうっ。そうかも。そうですよなぁ。
今日は1日猛省するサルとなって暮らします(今日1日かーーーーいっ)

Posted by: ono | 2004.02.23 at 10:49 AM

おバカさん、おはよございます。

>こりゃ困った~、余暇に何をしたらいいのか分からん!

わはは、そうですね。
正確に記述していただいたように「仕事オンリーを強いられた」歴史の長さが大きいですよねぇ。

男の楽しみ方の貧しさは、またどっかで書こうかな と思ってます(ニガワライ)

Posted by: ono | 2004.02.23 at 10:47 AM

余暇には、家事。あはは。
家事の合間に外で仕事してくるのがホントウかもよ。
定年した男性は仕事もなし家事もできないし…
あと、外で仕事を始めるまでの間も家事が大切。
絶対に自分でしなくてはいけないとはいわない。
たくさん稼いだなら、有能な家政婦さんをやとってそれなりの報酬。
完璧である必要もないし。
どちらかというと、趣味娯楽に近いね。教養でもあるし。
家事と仕事の両立だね。

Posted by: 野猫 | 2004.02.23 at 10:14 AM

仕事幻想をもったジャパニーズ・ビジネスマン、疲れきって生活にゆとりを求めました。
週休2日制の導入で自分の時間が持てるように。
とたん、「こりゃ困った~、余暇に何をしたらいいのか分からん!」

仕事幻想の根本は、仕事オンリーの生活を強いられ”自分の時間をどう使うか”の術を知らなかったことにあるのではないでしょうか。

Posted by: おバカ | 2004.02.23 at 02:32 AM

小仙さん 元気してる?
映画評よみました。バッファロー66見たはずなんだけど全然覚えてなくて、みなきゃな と思わされちまいました(ニコニコ)

>人間が働きたいって思うのは当たり前のこと

そうなんだよねぇ
で、コメントに書いたけれど、西洋では働くことが卑しいことであった時代もあったりねぇ

なんかボクら「働くことはあたりまえ」に洗脳されてるんじゃないかと。
たとえば、仕事は趣味のためのカネ稼ぎで良いという価値観も「正しい」といえるのが豊かな社会だろうに とも思うわけなんですよねぇ~~

Posted by: ono | 2004.02.23 at 02:21 AM

おはるさん、こんばんわ

雇い手が「こんな仕事があるがどうだ」という姿勢ではなく、「こんな仕事があるが 君の能力とやりたいことはこれか。。。それなら・・・・」と、働き手と雇い手それぞれがそれぞれを生かせるような、そんな仕事の作り方の世界になればなぁと思うんですよね。

働き手よりも企業優位でずっと来たから、なかなかそんなファンタジーは現実化しないだろうとは思うけれど、でも少しずつでも近づいていって欲しいと思うのです。

Posted by: ono | 2004.02.23 at 02:17 AM

野猫さん、やっほ~っ

家事という仕事、家事分担の問題も含めておっきーですよね。この問題持ち出されると、弱いんだなぁ正直・・・。

Posted by: ono | 2004.02.23 at 02:12 AM

人間が働きたいって思うのは当たり前のことだってどこかのお坊さんが言ったんだって。心身に障害がある人たち(って皆どこかそうだと思うのですが)を多く雇っている人がそうかって気付かされたって。「幸せはモノや金でない。幸せの一つ目は人に愛されること、二つ目は人に褒められること、三つ目は人の役に立つこと、四つ目が人に必要とされること」ですって。

onoさんのサイトに来ると、就職活動中の自分が見えてきていいですね。どーもです。

Posted by: 小仙 | 2004.02.22 at 10:41 PM

私は働きたくても(病気で)働けない人だけど、働く(ex金を稼ぐ)ことが出来る日が来たなら、私が私たりえることを第一に働くということを考えたいです。

おはるはおはるであり、ほかの何者でもない。部品でもないんです。ロボットでもない。

私が私であるために。だから。

今、やっていることもほんのちょっとの金にもなりませんが、それでも私が私だから。そういうことですね。

Posted by: おはる | 2004.02.22 at 06:04 PM

家事も仕事なんだけどなぁ。ぼそっと…

Posted by: 野猫 | 2004.02.22 at 01:02 PM

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