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2004.02.02

企業と働き手の新しい関係~日経新聞必死♪

青色発光ダイオード訴訟について、日経新聞のコラム「発明の対価」の続きが昨日に続き今日の朝刊に載っている。

 ☆昨日の抜粋はここ

★  ★  ☆

いやまぁ、凄いですねぇ。この反発。
これほど反発する日経もめずらしいんじゃないのかなぁ。

■コラム「発明の対価・下」より。

(アメリカでは)研究者の場合、職務上の発明の取り扱いを決めるが、発明は会社に帰属するとの契約が多い。今回の訴訟のように、職務発明と明らかなものの帰属を巡る裁判が起きる土壌にはない。休暇中に思いついた発明など「職務発明かを争うケースはある」(米国弁護士の庄子亜紀氏)が、少数派だ。

アメリカの企業と研究者の契約という事態について、まったくボクはしらない。
この部分のポイントは「土壌にない」だろうな。

中村氏の場合、社長命令「その研究をやめろ」と言われてなお続けたんだから、アメリカでも「契約に基づいて」(笑)とっくにクビなのかもしれない。

まっ、いいや、
この段落は、へぇ~アメリカってそうなの ですね。
契約に基づいてるんだからそうなわけね ということ以上でも以下でもない。

続いてこんな段落が来る。

報酬についても契約に基づき、出願・成立時に一定額を支払う場合が多い。業績に結びついたとしても現金で百億円を超えるような巨額報酬を払うケースはほとんどない。
  「ほとんどない」ですね、はい。
今回の中村氏の200億円支払いなどという事態は、アメリカでもほとんどないに決まってる(爆)

中村氏の事態が「まれ」なのか、それとも「良くありそうなコト」なのかをどうして識別して比較しないんだろう。(答えは決まってますけど・・プロパガンダプロパガンダ)

今回の中村氏の青色LEDのようなノーベル賞級大発明について、中村氏自身の言葉として「相当の金額をもらっただろう?と聞かれ、2万円と答えたら 外国人から奴隷!と言われた」というコメントも載っている。(たとえば、ここ

なのに、一般的な発明のケースを取り上げ「一定額を支払う場合が多い」とか「ほとんどない」とか、こういう表現を日経新聞が使うのはある意図が働いているとしか思えない。(または記者が稚拙か、どっちかっすね)

「ほとんどない」という表現は「まれではあるがある」というコトですよん


あと、最後まで行きましょうか。

ただし、出願・成立時の報奨金が一律でも、その後の事業・利益貢献度は別の形で研究者の所得に反映される。有力な発明をすれば人事評価が上がり、昇進に伴って多額の従業員向け株式購入権(ストックオプション)を得られる。こうした仕組みに不満があれば、自ら起業する道もある。
 米国から見れば、巨額な発明対価を争った今回の訴訟は特異な事例といえる。

ストックオプションは既に限界が見切られ、制度廃止をする大手優良企業がアメリカに多くなっているとか、日本には「起業の難易度がアメリカに比して極端に高い」とか、既に常識となっていることをまったく無視し、最後に「特異な事例」とおさえ込もうとする。

やれやれ。

がんばれ、日経。日本経済新聞。
もっとちゃんとした論理で、企業擁護をしないと、有能な日経記者・社員が辞めていくぞ。

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Comments

cocologことetcetraさん♪

別コメントで書かれてた、微妙というのはここですか?

コメント、もうまさに、そのとおりと思います
青色ダイオードは、中村さんの個人発明のようですが、多くの発明はチームによるものと言うのが現実だと思います。

他方、この議論の延長に「だから会社の社員全員なんだよ」となりがちな(日本企業の)体質や組織成員の精神構造もあるかと思います。

とある会社での大笑いの実話ですが、もの凄いりっぱな研修施設をつくった会社がありますのですが、その時「あの件はオレも絡んだ」ととんでもない連中まで言い出した(笑)

また、日経や多くの新聞の書く「アメリカは契約書で」と言うことも、「誰がその発明発見のメインメンバーか」というのが特定されにくい業界が多いだろうにも関わらず、契約?と不思議に思う部分もあるのです。

さて、コトの本質は、これまでこの部分の議論をあまりせず「みんなでやったんだから」と会社が巻き上げていたこと(るび:搾取していたこと)や全社で応分に分けていたことが本当に正しかったのか、今後も正しいと組織構成員と経営が思えるかどうかという納得性の問題になるのだと思うのです。


「成果主義」てなくだらない制度が浸透していけばいくほど、この発見・発明の成果はいったい誰の成果かというところについてシビアな議論をしなければならないところに来ているのせすね。

それをボクらの精神性の荒廃と見るのか、それともアメリカ的個人主義的傾向と見るのか、ここらあたりを一旦議論しておくことが重要だな と思っているんですね。

青色LEDがどうやら中村氏個人で発明したから議論がシンプルになり、それを鏡に自社はどうこの問題に対応すべきなのかの議論のきっかけになると。

そう、そしてあらためて、会社の利益としておくのが、いまと未来にとってベストじゃないかとなれば、ボクはそれは日本人の伝統的な精神性(って本当にあるかどうかはよくわかってませんが)に沿っているとも思えるのでよいコトだと思うのですよ。

いずれ、一旦議論。
それこそが大事だろう、わかりやすい青色ダイオードが契機になればと願っています。

Posted by: ono | 2004.02.04 01:11 AM

中村さんはあちこちの記事を見る限りは、たったひとりっきりでこの発明をやりとげたのかな?たぶんそんな感じですよね。

でも、大学でも企業でも、たったひとりで研究するなんて、ほとんどありえない。

例えば、有名な話だとトマス・エジソン。エジソンは6年足らずの間に400もの特許品を製作し、電信装置や電話、蓄音機、電球などのイノベーションを生み出した。これはエジソン1人で生み出したのではなく、14人からなるチームの助けを借りてだ。「エジソンとは実は、“多くの人びとによる作品”を意味する1つの集合名詞だった」らしい。

あと、話は飛ぶけど、任天堂の宮本茂氏。スーパーマリオやドンキーコングなど数多くのヒット作を手がけた開発者。この宮本氏にもうかれこれ7~8年前だろうか。某研究会で「任天堂をやめてフリーになりたいと思ったことはないですか?」との質問に、「一度も任天堂をやめたいなんて思ったことはない。こんなにあうんの呼吸で、自分のイメージをプロトタイプに落とし込んでくれたり、むつかしい技術をクリアしてくれたりしてくれるメンバーが身近にいるフィールドは他にはないからね。」と言われてたことが思い出されたりします。

中村氏の勝訴には拍手なんですけど、他方でうまくいえないんですけど、何かが失われていく兆候のような。。。何か気持ちが悪いのでした。

Posted by: cocolog | 2004.02.04 12:14 AM

なんかなぁ・・・onoさんと同じようなパターンで記事を書いてしまった(習熟度別のはなしだが・・・)

Posted by: Cos | 2004.02.02 09:17 PM

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