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2004.02.14

特許法改正~発明対価に見る企業と働き手の関係

なんども言及している件。
落ち着いたら書こうと思っていたのだけれど、古新聞にもほどがある状態になるので、バタバタとカキコ。

日経新聞、ようやく平静を取り戻した様子(爆)
2004.2.11朝刊3面より。

企業内研究者への発明報奨を考えたとき、問題にすべきは、本来は雇用の需給などで決めるべき研究者のインセンティブを裁判所に委ね、裁判官が口を挟まざるを得ないほど廉価な報奨でお茶を濁してきた産業界の実情だ。
 報奨裁判は処遇に不満を持った研究者が金銭補償を求める「組合の出てこない労働裁判」(ある裁判官)。相次ぐ企業敗訴は人事管理の失敗と同義ともいえる


そうそう、まさにここ。

発明対価の問題は内部告発の1つですよね。
記事にあるように「裁判官が口を挟まざるを得ない」状態であったわけで、企業サイドの狼狽ぶり(そんなに研究者に支払わなければならないなら企業経営が立ちいかないなど)を示す180度間違った発言が経済人から飛び出すことに、どうしようもねーな という感じを抱かざるを得ない。

「人事管理の失敗と同義」との記事は、文脈からは数行抜けているが、まったく正しい捉えだわ。


しかし労働組合から今回のこの件について発言が目立たない(少なくともまったく見なかったよん)のはどうしたんだろう。
記事にあるように「組合の出てこない裁判」で良いと考えているのだろうか。

公平公正に組合員を考える労働組合は、図抜けた社員の問題に対応できないってことなんだろうか?
もしそうなら、多様性の時代にますます取り残されてしまうんだけれど、いいの?

☆  ☆

記事はこう続く。

青色発光ダイオードを巡る二百億円判決の衝撃は大きかったが、最高裁は昨年春、企業が一方的に決めた報奨を司法判断で増額できるとの考えを示していた。人事管理のまずさを棚に上げて、巨額判決に反発するのは筋が通らない。
 ダイオード開発者は米国に渡った。頭脳流出をくい止める企業努力が必要だし、不明確なルールのために裁判が頻発するのは本末転倒だ。

(編集委員 三宅伸吾)

企業と研究者、企業と社員の間に司法が介入せざる場面が今後ますます増えてくるんだろうか。
その事は「人事管理のまずさ」であり、それをうまくコントロールもフィードバックもできない「労働組合」の問題であり、まさに本末転倒な事態なのだけれど。

日経新聞が正常化したように(わはは、これから三宅伸吾というこの編集委員のコラムには注目しようっと)、でっかい会社の人事管理も正常化しないと、企業は消滅する(←ノストラダムスの大予言)

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Comments

だぢろうさん

トラバ、うまくいってないみたいですねぇ~~
もう1度チャレンジしてみてくださいませ。

ぐちゃぐちゃになっても調整できますんで♪


えっと、書かれたコメントいまから見に行きますね♪

Posted by: ono | 2004.02.15 12:14 PM

ダブリン市民さん、通りすがりなのに一言声かけていただきありがとうございます。

>もっとも、組合員から声が上がらないから組合が動かないだけでもっとも、組合員から声が上がらないから組合が動かないだけで

そうですねぇ、ほとんど声があがってないみたいですよね。

他方、ボクには、労働組合は労働者の関心のないことをオルグとかって、意識しなさい・考えなさいという啓蒙活動をやってきた部分のウエイトが高かったという認識もあるんで、組合員の啓蒙のためにやるべきと思うんですが。

み~~んな、
カラスの勝手でしょ? とか
(゚Д゚)ハァ? とか
そんな気分なんでしょうかねぇ。

Posted by: ono | 2004.02.15 12:07 PM

onoさんこんにちは。ってゆーか夜も更けそうですが。
ウチの弱小貧相blogでもやろうって思ってたところだったんです。onoさんの文章力&説得力はすんごいですね。いちいち、「うんうん、そうだそうだ」って感じでしたから。
onoさんのがとっても良かったので「もういいや」って思ったんですが、私なりに書いてみました。トラバっておきます。(トラックバック始めてなもんでうまくいくんだろうか?)

Posted by: だぢろう | 2004.02.15 02:15 AM

通りすがりです。
「組合の出てこない裁判」でいいの?という問い。本当にそう思いますね。
春闘や労働協約改定交渉で、この辺の話が出たというのをあまり聞いたことが無いし(ウチの会社含めて)。
もっとも、組合員から声が上がらないから組合が動かないだけで、結局は従業員の意識が低い(雇用確保や賞与カットでそれどころではない?)のが原因かも。

Posted by: ダブリン市民 | 2004.02.14 01:32 PM

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