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2004.02.05

図抜けた働き手とその振る舞いと精神と。

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
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 いま自分が会社に認められているのは、
 自分の能力と会社が求めるものが一致しているから。
 
 将来、会社が求めるものが変われば
 自分の評価が悪くなる。

 これってあたりまえのことですよ。ね?

 
☆  ★  ★

とあるでっかい会社の工場で現場の主任をやっていた工員の言葉。

知識人の言葉や思考・概念はそれなりの重みや深さがあって好きだけれど
現場で、こういうとんでもない思考や言葉にひょいと出会えるのでたまらない。

☆  ☆

昔、暴走族だったんですよ と言う言葉が会話のはじまり。ぎょえっ(笑)
カラダを壊して、あれこれと考えて、この工場のラインに就職した。

時々休むことになるので、工場の仲間に迷惑をかけてはいけないと、得意だったイラストを使って自分の作業を絵で描いた。

それが「作業指図書」のモデルとなり認められ、トントン拍子に主任に。

その他にもこの人、優秀な人を見ると「なぜこの人はこんなに優秀なんだろう」と歩き方や呼吸の仕方またマネしてみたという話もしてくれた。

話をすればするほど、ため息が出るほど有能だと感じてくる。

で、極めつけが上記の言葉。
「会社の要求するものが自分にあっているだけ。将来会社の要求するものが変われば、評価は下がる。そういうものでしょう?」

インタビューが終わってから、人事の担当に「いやぁもう、ため息でるほどの有能ですね」と言うと、「図抜けた社員だと思ってはいたが。。。そうですか、小一時間のインタビューでわかりますか」。

★  ★  ★

ゲロすると、ボクはこの言葉のどの部分に「凄いなぁ、この人の考え」と自分が反応したのか、全部がわかっているわけではない。

凄いっ!と、とにかく脊髄反射したのでした。

あらためていくつか、この言葉の凄みをまとめてみようかな↓

この異常とも言える(笑)、客観的な目線。解釈。立場の取り方。出来過ぎなほどの自立した精神。

「会社のニーズにあってるからいまは評価が良いが将来は悪くなる可能性も当然ある」

というこういう見方ができる人と出会うことはいまだマレ。


ひどいのは中高年オヤジに多いのだけれど(苦笑)、例えば中高年オヤジが書いた企画書を「これ変ですね」というと「オレは一生懸命考えて書いた」と青筋立てて反論する。

いやいや、あなたがどうと言うことではなく、企画書について話をしているのだすと言ってもダメ。

自分と企画書が未分化。わけられない。

★  ★

だから、この人がまわりの人を見る時のその眼、ちゃんと分化してるでしょうね。
会社のある人に対する評価が悪くても、その人の本質とは関係がないと分化して他者をみることができる

なんだかんだと上記のような中高年オヤジ批判をしてるボクの中にも働きぶりと人間としてのその人とをどうしても関連させてみてしまう傾向があります。

★  ★  ★

会社に埋没せず自分を客観ししつつも「同僚に迷惑をかけないようにと自分の仕事をイラストにして書いておく」てな博愛の精神も凄いなと思います。

客観視するからと言って、冷たいのではない。あくまでやさしい。 

生き方・行き方としてのリベラリズムにおける振る舞いと精神というのは、こういう事かもな、いやコミュニタリアニズムの精神に基づいた行き方でもあるか・・

ん?どちらの精神も持ち合わせ接合してるのかも。

もしそうなら、あらためてやっぱ凄いぢゃん。

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Comments

りりこさん、いらしゃいませ。

「なんのコメントも残せないけど」とコメント残してくれてありがとうございます。

こういうコメントをもらうのは初体験、はじめての経験。

で、「おっ、このコメント、こういうコメントってうれしいぞ」と感じた!!です。

Posted by: ono | 2004.02.10 at 02:10 AM

なんのコメントも残せないのですが、
このエントリはわたしに残った。
書いてくれてありがとう。

Posted by: りりこ | 2004.02.09 at 10:22 PM

hirocさん 

彼と話をして、暴走族の経験が大きかったかなと思ってましたが、ちゃんとした「族」の秩序づくりって、合理と愛なのかもしれません。。。。

Posted by: ono | 2004.02.09 at 12:27 AM

ほんと、すごい人ですね。
ono さんの言葉を通じてビシビシ伝わってきます。

> だから、この人、まわりを見る眼、きっと違いますね。
> 会社のある人に対する評価が悪くても、その人の本質とは
> 関係がないと分化して他者をみることができる

こういう冷静かつ合理的な思考回路をもった人はあこがれだなぁ。本質を見極める目、持ちたいものです。

Posted by: hiroc | 2004.02.06 at 10:18 PM

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