« も、もうちょっと、我慢しろ~小学校6年生の漢字ドリル~ | Main | 幻想の時代。2つの恐怖 »

2004.01.28

世のため、もちろん自分のため

★「言葉」は、「うっ」「ぐっ」と唸らされた言葉を備忘録代わりに記述していこうとするもので、カテゴリー「心と体」に当面は蓄積していきます。
----------------------------------------------------
 

 世のため、人のため、そしてもちろん自分のため

 

村上龍のメールマガジンJMMで、ある時期、村上龍と現役大学院生でかつSMクラブでアルバイトをしているF譲の交換メールを公開していた。

その交換メールがになったときのタイトル。

なかなかステキなタイトルだな。
うん、良い。
良いね、この題名。

で、メールマガジンを読んでいたにも関わらず、本も買ったのだった。題名良かったもん(笑)

ね、いーでしょ?なかなか。

★  ☆  ☆

本の中で、このタイトルに関するところを少し打こんぢゃいます。
はしょったり、要約したりしますけれど。

村上「日本のために生きてないでしょう?
    まず自分のためでしょう。」

F譲「そう。それで自分が充実できたら、少し日本にお返しはすべきだと思うけれど」

村上「ただ「世のため」も「人のため」も「自分のため」も全部パラレルなんだよね。
    「世のため」というのがあって、そのために自分を犠牲にすることなんて
     あり得ない。
    「自分のため」だけに何かをして、社会は関係ないということもない。」

☆  ★  ★

JMMでのこの交換メールをボクは楽しみに読んでいた。

大学院生でSMクラブのアルバイトというF譲の生活に違和感があり、驚き、だから何が起こってるんだろう、いったいこのF譲はまれな存在なのか、時代を象徴しているのか。
楽しみにしてた。

結局、司法試験を受けるために、その勉強のために、効率的にお金を稼ぐことを考えてたら自然とこうなっただけ・・だった。

村上龍もトパーズを書くのにSMクラブを取材していて感じたと言っているけれど、他の風俗とSMは少し違うのだそうだ。曰く、コミュニケーションスキルが高い、話をしても偏差値が高いと感じる、、、。

★  ☆

交換メールの内容は、中年のおっさんと賢い大学院生の知的でおしゃれな(るび:フツーの)メール交換だった(笑)

なんのことはない。

風俗というステレオタイプ、大学院生というステレオタイプ、ボク自身に貼り付いているそれら、こびりついている古い価値観を見せつけられただけ。
(見せつけられたってのは、突きつけられたってほどではないってことで(ニコッ♪))

☆  ★  ★  ☆

最後に、ちょっとだけひっくり返してしまうけど・・・

問題は、ボクらが問題として抱えているのは、「世のため、人のため」と言ったとき、それが誰か、逆に言うと、それは誰ではないのか、そこが見えなくなった、見えにくくなったということ。

引用した最後の部分、「「自分のため」だけに何かをして、社会は関係ないということもない。」」と言うとき、ここで言う社会とはなに?

社会とか「世のため」と言うときの「世」が、いったいなんだかわからずバラバラになってしまっているというそこから考えないと、取り上げたこの言葉「世のため、人のため、そしてもちろん自分のため」って、言葉としては感じるんだけれど、感じたのは単なる回顧趣味かもしれないんだよなぁ~。

この交換メール。あるとき突然終わった。

F譲から「もうやめたい」という申し入れがあって突然終わった。
裏でなにがあったのかはわからない。

あまりの唐突な終わり方にボクはあっけに取られつつ、中年のおっさんと賢い大学院生の日常的な会話のメールの終わり方・閉じ方としてはふさわしいかもな と思った。

交換メールの主体2人の肩書きが非日常なだけだった。
会話は日常だった。

日常の終わりなんていつも唐突なんだ。

|

« も、もうちょっと、我慢しろ~小学校6年生の漢字ドリル~ | Main | 幻想の時代。2つの恐怖 »

Comments

小仙さん
コメントおそーなりました。

>オーロラを撮影するとき

オーロラ見ることができるところって、どれくらいの気温なんだろか・・・って、そっちのblogに行って聞くべしだな(ニガワライ)

Posted by: ono | 2004.01.31 at 01:29 AM

オーロライメージと違ってすみません。小さな仙人、小仙どすぅ。
ステレオタイプは皆さんお持ちですけど。オーロラを撮影するときの格好は南極観測隊員のようでした、ちなみに。

Posted by: 小仙 | 2004.01.28 at 09:21 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4491/142915

Listed below are links to weblogs that reference 世のため、もちろん自分のため:

» 「誰」のために一生懸命な人ですか? [境 界 線]
onoさんが、 村上龍氏のメールマガジン「JMM」から、 次の言葉を紹介されていました。  「世のため、人のため、そしてもちろん自分のため」 この言葉を目にした... [Read More]

Tracked on 2004.01.29 at 09:07 AM

» 駆けぬけるゼブラのストライプ [面白いサイトやニュース、日記や創作文章等]
前回の日記、「冬のソナタ」ファンにはちと宜しくなかったと反省中。ごめんなさい!自 [Read More]

Tracked on 2004.05.27 at 12:40 PM

« も、もうちょっと、我慢しろ~小学校6年生の漢字ドリル~ | Main | 幻想の時代。2つの恐怖 »