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2004.01.31

働くということ~青色LED訴訟をどう感じるか

働く個人と会社という視点で見ると、この「青色発光ダイオード訴訟裁判で200億円支払い命令」って判決、めちゃくちゃ面白いと思います。

どう考えても(爆)、この記事長くなるので、2回にわけないとダメかもと既に書く前から思ってます。

まずは、反応がどうなってるか。カズミックスさんがblogを検索してくれてる。

カズミックス: 青色LED訴訟200億円支払いblogウオッチ

内容読んでいると、技術者という立場の記事、企業側の立場からの記事、個人からの立場の記事でそれぞれ「裁判結果は妥当」「いや変だ」にわかれます。

カズミックスさんが引用した記事の中ではとりわけ SmokeWollesさんの記事がおもしろかった。
特に2ちゃんの引用は、200億円に目がくらんだコメントやらがあり笑えます。
SmokeWolles 

★  ☆

もう1つ面白いのは、新聞の社説です。
ボクの手もとには朝日新聞と日経しかありません。

どなたか、読売・サンケイ・毎日各紙の社説の「タイトル」とどちらに肩入れしているかの「ポイントとなる文章」を、コメントで教えてくださ~い。


■日経新聞・社説 ~●社員への巨額発明報酬判決の衝撃
先進国でもっとも審理が遅い、賠償額が少ないと批判された日本の知財訴訟。突然、報償額だけが突出した米国流の特許重視判決は少し飛躍がある。

■朝日新聞・社説 ~●すぐれた発明に手厚く
これからの企業にとって何よりも大切なのは、独創的な発明や独自の技術だ。会社に大きな利益を生む優れた研究者や技術者に手厚い報酬を与えることは、日本経済の活力の回復につながる。


さっすが、日経。産業界の味方(爆)

朝日は、明らかに中村氏側、個人側。
他紙はどうだったんだろう。


☆  ★

この東京地裁の判決をどう見るか、実はマスコミは揺れている感じがする。
つまり、ボクらの意見の持ち方で、マスコミの論調は変わる。
そのマスコミの論調で今後の「会社と社員の関係」がどちらかに振れていく。

そして、それが今後の「会社による個人の扱い方」「個人の会社での振る舞い方」が変わる。
ボクら一人ひとりの感じ方が大事だと思うのです。

さっ、ボクら「今回の判決を妥当と見るか、200億円はやりすぎだろうと思うか」、どっち?

★  ★  ☆

ボクは、まったく妥当という立場です。
ボクの師匠筋の言葉にこんなのがあります。

経営陣は社員に対してまったく横暴でもかまわない。 但し条件がある。 社員が会社を自由に辞められること。 その保障と社会システムが整備されていることだ。

社員が企業と同じ立場で振る舞えるかどうかを考えてみると、いまは明かに企業優位です。
労働市場がゆっくりと流動化し会社を辞めることに対し世間の白い眼こそなくなりましたが、でもなお、ボクらが気軽に会社を辞めるという状態にはなっていません。
社会システムはそこまでまた成熟してない。
(そういう社会になるべきかどうかは議論があるはずですが)

研究者を、社員を、いままで拘束できていたという企業側の古い価値観が、今回の青色ダイオードの判決に対しての企業の反応からボクには透けて見えるような気がします。

☆  ★  ★

来るべき「社員をお客様のように扱うべき時代」
その方向に向かっているという象徴のような判決とボクは思ってます。

ちなみに「お客様」と扱われるようにボクらも頑張らなければならない時代であるのが、しんどいですけどね。

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Comments

>「個人側」かという二項対立でのとらえかたは、ある種、
>わかりやすいけど、もっともっとビミョウでむつかしい話だと思ったりしています。

そうですね、シンプルにし過ぎってのはあります(ニガワライ)

えっともし可能なら「微妙」について、少しコメントを捕捉してもらえません?

Posted by: ono | 2004.02.04 12:49 AM

青色LED訴訟は、前職絡みでもず~っと気になってた話題です。世間の「産業側」か「個人側」かという二項対立でのとらえかたは、ある種、わかりやすいけど、もっともっとビミョウでむつかしい話だと思ったりしています。

Posted by: cocolog | 2004.02.03 11:55 PM

小仙さん ども♪

>新聞社などマスコミの正社員に真の「ジャーナリスト」が
>少ない(いない?)ような気がするのは私だけでしょうか。

雑誌は新聞に比べ更にひどいという噂も(笑)
いずれ産業界のお世話になっていないという条件でのみ、自由な物言いができるということだろうとは思いますが(う~む)

Posted by: ono | 2004.02.01 11:02 PM

硬派なネタですね。これはおもしろい!
>新聞記者や新聞編集者が社畜化しているかどうかのリトマス試験紙・・・というのも、うひゃひゃって感じです。
次は週刊誌がそれをちょっと掘り下げると思いますが。
期待してます。調べてくださいませ、どなたか。
新聞社などマスコミの正社員に真の「ジャーナリスト」が少ない(いない?)ような気がするのは私だけでしょうか。

Posted by: 小仙 | 2004.02.01 03:58 PM

kureha姉さん、ありがとうございました。

読売、企業を批判する立場で、朝日と同じ立場ですね

新聞記者や新聞編集者が社畜化しているかどうかのリトマス試験紙になるかもなぁと社説を久しぶりに比較するなどということをしてますが。。。

日経、大丈夫かいな(爆)

Posted by: ono | 2004.02.01 10:58 AM

以下、読売「社説」より引用

~「報酬」巨額化の時代に備えよう~
「知的財産が企業の盛衰にかかわる時代だ。企業は個々の特許がどれだけ利益を生むか、評価能力を求められている。発明の対価も、研究者に納得してもらえるようでなくては、優秀な人材は集まらず、反乱も避けられない。」

とありましたので個人側ですかネ。

Posted by: kureha | 2004.02.01 01:00 AM

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