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2003.12.20

正統的周辺参加

正統的周辺参加 と言う言葉、実に微妙なこの言葉づかい。はじめて知った言葉だった。↓

取れたてWebLog: 正統的周辺参加

少々長い引用だが、エドさんはこの記事の中でこう整理してくれている。

★ ☆ ★
●正統的周辺参加

つまり、親方のところに弟子入りしたり、あるいは、母親の仕事を手伝いながらとか、あるいは、それなりの大金を払って、とか、・・・いずれ、ある種の集団のなかでの、「正統な」メンバーとして、認められ、その集団としてはかならずしも中心的な作業ではないが・・・たとえば、産婆だったら、お湯をわかすとか、家族に知らせに走るとか、皿洗いから始まるとか・・・「周辺」のことに、「正統な」メンバーとして「周辺の」仕事から「参加」することを通して、立派な親方になっていく・・・

●「学習」とは

 正統的周辺参加 を通して、 しだいに、中心的な仕事ができるように「参加の仕方が変化していくこと」

★  ☆

この記述を見つけたとき、今の日本企業の崩壊の大きな要因の1つに見えた。

1980年代後半、バブルが「はじまるまで」は、組織の中は先輩や上司が、あれこれとくだらないことまで公私を問わず、新人に教えていた。
なにに役に立つのだろうということも、教えていた。

役に立つ-つまりスキル ではなく「企業組織への参加の仕方、振る舞い方」を教えていたのだった。

それがバブルで忙しくなり、役に立つことだけを教えることになった。参加の仕方、集団で動くことを誰も教えなくなったのだった。

教えられていないことはなかなか教えられない。ましてはっきりとした言葉に出来ない「参加の仕方」など教えられようはずがない。
いまの中間管理職で、新人に濃密に組織内部でのどうでも良いような振る舞い方や参加の仕方を伝授出来る人、1日以上話が出来る管理職が各社どれだけいるんだろう。

もし、エドさんの言うように 「周辺的参加をとおして、中心的な仕事ができるように参加の仕方が変化していくこと」が学習だとしたら、企業はもう学習装置として働かなくなっているということだ。
逆にこの事のヤバサにいち早く気づいた組織こそが、強くかつ働きがいを社員に持続的に与え続けることが出来るんだろう。

気づいている組織、あるんだが、「正統的周辺参加」という概念も広がってくれないとスキルを求めたがる傾向のある若手と成果ばかりをアホみたく求める経営陣の狭間にあって、抵抗が大きい。戦う側は疲れる。

どうかこのエドさん理論を早々に体系化してもらい、世を啓蒙して欲しい、したい。

 

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Comments

おのさん、ごめんね。
blog の使い方を知らずに、トラックバックを2つも送ってしまって、挙げ句の果てに、私のところにおのさんがつけてたトラックバックを削除してしまった・・・・ごめん。
またつけて下さい。m(_ _)m

Posted by: エド | 2003.12.20 04:44 PM

おのさん、こんにちは。

えーっと・・・これは「エドさん理論」ではなくて

 状況に埋め込まれた学習
  ジェーン・レイブ エティエンヌ・ウェンガー
佐伯胖訳
 産業図書

という本からであります・・・

この正統的状況参加については、東大の佐伯胖先生とか、佐藤学先生とか宣伝してるわけです。もっといろいろ本あるかもしれません

Posted by: エド | 2003.12.20 10:06 AM

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Tracked on 2003.12.20 10:46 AM

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