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2003.12.17

国を操縦する

この日曜日、坂下裕子さんの講演を聞く機会に恵まれた。
お子さんを1才でインフルエンザ脳症で亡くされ、そのつらさを乗り越え、インフルエンザ脳症の原因究明、小児救急医療のあり方の変革を願い、たったお一人で同じような痛みを持つお母さんたちを探しだし、連携をとり、いまでは国を動かし、国の予算で病気の解明がはじまっているという。

インターネットで検索するとも出されている

坂下さんのお話を聞いていて、ずっと思っていたのは、坂下さんがまれな存在なのかどうかだった。
同じように幼い我が子が急死したお母さんたちはいたのに、そしてその痛みや苦しみは言葉に出来ないほどであったろうに、しかしなお彼女の登場をまたなければならなかった、国を動かすまでにならなかった、その事だった。

講演の中で坂下さんは、「そんな制度はない、そんなカネはないと言われる。でも心が動けば、人が動き、そうなると制度もカネをついてくるんです」とおしゃった。「私は正しいと自分が信じたことは必ずやり遂げようと思うんです」。
パッションは心を動かし人を動かす。そして多くの人を巻き込んでいく。

同時にパッションだけではなく、考え抜く力、図抜けた頭の良さを感じるものがあった。

「幼い子を急死させた親は心のケアはとても大切なのですが、これまで医療現場では、ほったらかしにされている。もちろんマニュアルで対応できないしマニュアルにしてはいけない。だから『マニュアルではない手引き書』をつくろうとしています」

マニュアルではない手引き書。
こういう微妙なバランスを言葉にし目標として掲げる力、それとパッションの組み合わせが国をとうとう動かしたんだなとあらためて講演の最中に彼女に見えたオーラを思い起こしていた。

ボクらがダメになっていくこの国をうまく操縦するためには、人を巻き込むためのパッションと考え抜いた上での方向性を指し示す力の2つがどうしても必要なんだ。

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